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NFL 2022 祝!ライオンズ初勝利「リーグトップのラン平均7.2ヤード」

なんと、デトロイト・ライオンズが第2週にして初勝利をあげた。
まだ9月だぜ。
13週目にようやく1勝目をもぎとった昨年に比べれば、圧倒的な早さだ。
しかも、DeTrick Lionsと呼ぶべきトリックプレイでホームランTDを連発していた戦いぶりじゃない。
ランプレイの平均7.2ヤードは、NFLトップの成績だ。

RB ディアンドレ・スイフト

その象徴が、RB ディアンドレ・スイフト。
ここまで平均10ヤードは、堂々のNFLトップ。
そして、バリー・サンダース以来となる記録も見せてくれた。

足首に痛みを抱えながらの第2戦は、5キャリーで 56 ヤードとボールを持つ回数が限定されたが、もしヘルシーであれば第1戦の15キャリーで 144 ヤードくらいのパフォーマンスを見せてくれたことだろう。
足首に痛みを抱えながら、こんなプレイを見せてくれるのだから。

別の角度でもう一度

今後、彼の役割はもっと広くなっていくようだ。

そんな強力なRBであるディアンドレ・スイフトなのに、ディフェンスが8メンで迎え撃つ割合は5%と少ない。
それは、もうひとり厄介な選手が存在するからだ。

WR アモン-ラ・セント・ブラウン

昨年のルーキーWR アモン-ラ・セント・ブラウンのNFL最初のTDは、13週目の初勝利を決定づける、試合終了と同時のドラマチックこの上ないものだった。
その後、彼はフランチャイズどころかNFLの記録のトップに並んだ。

そしてあのランディ・モスとロブ・グロンコウスキーだけが所属するクラブの一員にまでなってしまった。

さらに彼が披露したジェットスイープは、時速34km!

興味深いのは、チームにおける彼のレシービングヤードの構成比率は25%未満であることだ。
いわゆるエースレシーバーともなれば50%を超えるものもザラにいるというのに。
上手にあっちこっちにボールをバラしながら、要所で決定的な仕事をする男がいる。
OC ベン・ジョンソンの巧妙なデザインなのだろうか…

デリバー先があちこちにあるのに、迂闊に8メンなんか敷けるわけがない。
そうして広がらざるを得ないディフェンスの中央をRBが容赦なく突き抜ける。
なんだかラン&シュートとバリー・サンダースの関係性を思い出してしまった…

OC ベン・ジョンソン

Ben Johnson was promoted to offensive coordinator in 2022 after spending three seasons with the Lions in multiple roles on the coaching staff. He came to Detroit in 2019, as an offensive quality control coach, and was heavily involved in the passing game

情報源: Ben Johnson

今年オフェンスが様変わりしているのは、昨年までのアンソニー・リンに代わってOCに就いたベン・ジョンソンの力が大きいのだろう。
すでに彼は選手からの強い信頼を勝ち取っている。

DE エイダン・ハッチンソン

忘れてはならないのは、このゲームのペースを最初に作ったのはディフェンスだ。
コマンダーズのドライブを断ち切り続けた彼らは、ギャンブルの失敗にセイフティーで答えてみせた。
しかも、直後のキックオフからのドライブでTDをあげたとなれば、結果的にこれは9点を生んだギャンブルということになる。

その中で凄まじい活躍を見せたのは、DE エイダン・ハッチンソン。
ルーキーがあげた3サックは、NFLの記録に名前を刻むことになった。

全体2位指名に値する働きは、ファンもフロントも安心させたに違いない。

あのクリーブランド・ブラウンズとまではいかないが、毎年、大枚叩いちゃカスを引かされているチームという印象のあったライオンズ。
しかし、そんなイメージはもう過去のものかもしれない。
3年目、2年目、そしてルーキーがきちんと結果を出している現状を見ると、チームの強化が順調にいっているのだろう。
オーナーのシーラ・フォード・ハンプ女史の柔らかな笑顔が目に浮かぶようだ。

OL ダン・スキッパー

しかし、このゲームでゲームボールを獲得したのは彼らではなかった。
その栄誉に浴したのは、OL ダン・スキッパーだった。

2017年にドラフト外でNFLに足を踏み入れてはみたものの、あっちこっちのチームでカットされては練習生となり、またカットされる。
そんな歳月ばかりを繰り返していた。
そんな彼が、NFLで初のスターター。
しかも本来OTでありながら、OGでのスターターとなったのだ。
OLのスターター3人を怪我で失ったライオンズの非常事態の救世主として。

ダン・スキッパーは、見事な出来栄えだった。
そんな選手がラインアップしていることなど微塵も感じさせなかった。

特に顕著なのがこのプレイだ。
いったい何ヤード押し込んでるというのだろう?

結果的にこのブロックは、5ヤードに過ぎなかった予測ゲインを50ヤードにまで引き上げた。

QB ジャレッド・ゴフもパッシング部門でのAir Player of Week 2にノミネートされている。

ルーキー、若手、そして実績のある移籍組、さらには練習生と新コーディネーター。
彼らが一体となって良い結果を作り出している。
なんというかチームの厚みと活性化を感じることができる。

相手が好調フィラデルフィア・イーグルスだったとはいえ接戦をモノにはできなかったし、この先エリートチームとA Game of inchesを凌ぎ合わなければならない。
しかし、スーパーボウルが生まれる前に眠りについてしまった獅子は、もう目覚めているのかもしれないね。
スーパーボウル以前、自らがそのリーグの王であったことを思い出すために…

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