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NFL 2024 クリーブランド・ブラウンズ「白いフェイスマスクの帰還」

2024シーズンに向けてクリーブランド・ブラウンズが発表したのは、白いフェイスマスクを復活させること。
よそのチームが華々しく新ユニフォームやオルタネートを発表する中で、そのニュースは相当に地味だ。
しかし、その白いフェイスマスクには、重い歴史がある。
ただ、もういい加減、向くべき方向を切り替えるべきじゃないだろうか。

The White Facemasks are BACK! 

The AFC Championship Era

When Kosar was drafted in 1985, the Browns went on a successful stretch in the late ’80s. Cleveland had eight playoff appearances during that period, as Kosar led the team to three AFC Championships in the late 1980s.

Browns White Facemask | Cleveland Browns – clevelandbrowns.com

僕が初めてクリーブランド・ブラウンズを知った時、それは強くて白かった。
北部で唯一、ホームでもホワイトジャージを着用するチームは、フェイスマスクだけでなく、全てがホワイトだった。
プレイオフの時期のぬかるんだフィールドでハードノーズなフットボールを実践する彼らのユニフォームは、みるみるブラウンに染まっていった。
サイドラインには、その姿をメガネ越しに放たれる強い眼光で見守る険しい表情のヘッドコーチが立っていた。

Head Coach MARTY SCHOTTENHEIMER “He just had a way of bringing people together.” – Bill Cowher

情報源: NFL 100 | NFL.com

その頃の印象が強い僕には、その後、ブラウンのジャージやオレンジのパンツを目にしても奇異に写った。

Moving Forward

だが、それらはボルチモアに移転して、違う屋号で営業しているチームの歴史だ。
2代目クリーブランド・ブラウンズのものではない。
もういい加減、借り物の年表をスローバックするのはやめて、moving forwardする時なんじゃないだろうか。

そういう意味では、昨年登場したオールホワイトのユニフォームには希望があった。

オルタネートヘルメットという呼び名は、ふさわしくないかもしれない。 なぜなら、それこそがフランチャイズ発足時のヘルメットなのだから。 チーム創設から10年連続でチャンピオンシップゲームに出場し、そのうち7回もチャンピオンに輝いている。 ロケットスタートどころではない、とんでもないお化けチームの誕生だった。

NFL 2023 ブラウンズ 「ホワイトヘルメットでシン・スローバック?」 | ALOG

もちろんこれもスローバックだが、NFLに編入される前のチーム創立時のユニフォームは、ここから新しい歴史を作ろうとするものの気概が感じられる。
中途半端にオレンジヘルメットにすがるのをやめて、moving forwardするには最適な選択に思える。
だから、これこそをプライマリーにするべきだと思っていたのだ。

象徴的なWILD CARD

ドラフト・デイという映画に実名で登場するブラウンズは、劇中でも、毎年、大枚叩いちゃ「カス」を引かされていると揶揄されていた。
だが、そうした暗黒期を乗り越えて、近年のドラフトでは、マイルズ・ギャレットデンゼル・ウォードニック・チャブのようなチームの柱になる選手を指名できるようになっていた。

ところが、大きすぎる瑕疵を背負ったQBを手に入れるために、ドラフトの1巡指名権を三つも差し出すという愚行に出る。
NFL第1位の守備を擁しながら、アクティブでなくなったQBに代わってシーズン途中で契約したベテランの力で、ようやくプレイオフに出場した結果は、惨敗だった。

ドラフトの1巡指名権を三つも手に入れた取引相手が、その対戦相手だったことは象徴的だ。
ヒューストン・テキサンズは、手に入れた指名権で全体2位でC・J・ストラウドを手に入れた。
彼は、数々のルーキーレコードを樹立すると、ブラウンズ相手にプレイオフでの史上最年少勝利まで記録している。

僕らは、ハーシェル・ウォーカーとダラス・カウボーイズの物語の焼き直しを目にしているのだろうか…

ここで口直しにヘルメットASMRを。

The Dawg Poundに長くステイし続けるファンが、どのような心持ちなのかを僕は知る由もない。
ただ、古い年表をめくるより、自らの手で年表に書き込める新しいトピックスが生まれる瞬間を心待ちにしていることは間違いないはずだ…


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