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「都市鉱山」謹製東京2020オリンピックメダルはケースも美しい

オリンピックは、お国自慢のプレゼンテーションの場でもある。
そして日本は、世界最大の資源国らしく、そのメダルを自前の鉱山からつくりあげたのだ。
そう、日本は世界最大の資源国なのだ。
日本には世界有数の鉱山がある。
ただ、その鉱山にはビルが立ち並び、採掘という手間がかからない。

日本は都市鉱山の宝庫


日本は資源のない国として知られるが、都市鉱山に関しては有数の資源国と言える。例えば金は6,800tが都市鉱山として国内に埋蔵されており、これは世界の埋蔵量4万2,000tのうち16%に匹敵する。銀も6万tで、世界の埋蔵量の23%を占める。
他にもインジウム16%、スズ11%、タンタル10%と、世界埋蔵量の一割を超える金属が多数あることが分かっている。天然資源国の資源埋蔵量と日本の都市鉱山を比較すれば、金、銀、鉛、インジウムは、日本がなんと世界最大の資源国となり、銅は世界2位、白金、タンタルは3位という資源国に位置付けられる。

情報源: 環境省_エコジン 2017年10・11月号 VOLUME.61|特集 RECYCLE for 2020

以前から、都市鉱山を計算すれば、日本には相当の資源があると耳にしたことはあった。
しかし、これほどまでとは思わなかった。
世界経済が何周か回るうち、日本国民がせっせとスマホを買い換えるうち、極東の貧乏な島国は資源大国に成り上がっていたのだ。

都市鉱山はリサイクルによって回収されるため、森林の伐採や地下水脈の汚染を引き起こす可能性のある鉱山の採掘と違って、環境へ与える影響が少ない。また金属の含有率が非常に高いことが特長で、自然の金山から採られる金鉱石には1tあたり約5gの金が含まれているが、回収された携帯電話1t(約1万台)から回収できる金は約280gにもおよぶ。

情報源: 環境省_エコジン 2017年10・11月号 VOLUME.61|特集 RECYCLE for 2020

東京2020オリンピックメダルができるまで

では、どんな工程でつくられていたのか?
その工程は公式動画で説明されている。
そしてそれは、採掘ではなくリサイクルから始められる。

美しい木製メダルケース

僕らは、メダル自体は、よく目にしている。
たいがい、歓喜にあふれた美しい笑顔とともに。
しかし、メダルケース自体は、なかなかおがむことは出来ない。

動画の後半で登場するのは、木製メダルケースだ。
そしてその木製のケースが、メダルに劣らず美しい。
輝かないからといって、この木製メダルケースの美しさが否定されることはないだろう…

日本人が古くから親しんできた藍色の木製メダルケース。国産のタモ材を使用し、日本の高度な木工技術と職人の手で、一つずつ丁寧に仕上げられています。一つ一つ異なる個性豊かな杢目は、藍色の奥に浮かび上がり、オリンピック・パラリンピックの多様性を象徴しています。円形のフタと本体が磁石によって、繋がった輪のよう開いてそのままメダルをディスプレイすることが可能です。

情報源: 東京2020オリンピックメダルデザイン

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